老描をパートナーとしている方へ少しでも参考になるようにと、かるちゃんのオーナー様からご了承を得ましたので、病気や病気になった際のお世話についてご紹介したいと思います。
【前庭神経炎、突発性前庭障害について】
聞きなれない病名ですが、前提系とは平衡感覚をつかさどる小脳や脳幹、内耳などの前庭系と呼ばれる神経に炎症などの異常が起きている病気です。
ウィルスによる神経系の炎症や、脳腫瘍などで発症するともいわれていますが、原因がわからない場合もあるそうです。中高齢のネコちゃんが発症するケースが多く、ワンちゃんや人間にもある病気です。
【症状について】
平衡感覚が取れなくなるので、めまいのような症状が出ます。
・グルグル回る
・歩きがフラフラになる
・横に倒れる
・眼球があちこちに動く、眼振(がんしん)が起きる
かるちゃんの場合は、急に横に倒れ、オーナー様が起こしてあげても、手を離すとパタンと横に倒れてしまったそうです。人間でいうと「ぐるぐるバット」をした後のような、強烈な回転性のめまいです。このめまいがずっと続くので、乗り物酔いのような状態になり食欲低下と、嘔吐があります。夜のうちに病気の予兆も無く急激に歩けなくなってしまい、朝オーナー様が気づいた時には本当にびっくりされたそうです。
【治療や看病について】
原因不明の病気という事で、抗生物質やめまいを抑える薬を与えて様子を見ることが多いようです。かるちゃんは、落ち着いた自宅でお薬による治療になりました。投薬以外には、めまいがあるため転倒して骨折やケガをしないように注意するのと、栄養を十分に取って、体力を温存することが大切なようです。
かるちゃんの場合は落ち着いてゆっくり休めるように、大好きな寝床にカバーをしてもらっていました。寝床の出入り口にも箱などを置いて、なるべく段差が少なくなるように工夫されていました。治らない場合や後遺症が残ることもあるようですが、数日から数週間で回復するケースが多く再発も少ないとされています。オーナー様の看病のかいもあって、かるちゃんもシッターに任せられるぐらいまで回復しました。
お休み中のかるちゃん。
高いところでも、狭いところでも平気で歩ける平衡感覚に優れたネコちゃんだけに、急に歩けなくなったり、倒れてしまったりすると、オーナー様も手が震えるくらいショックです。自然に回復する病気ともいわれてますが、もし万が一同じような症状がでたら、必ず病院で診察を受けてくださいね。