ネコちゃんとお水の話(その①)

ネコちゃんに必要なお水

ネコちゃんのご先祖様は、砂漠地帯に生息するリビアヤマネコと言われています。水分の少ない砂漠地帯で生き延びるために、ネコちゃんはオシッコを濃縮して身体から出て行く水分を極力抑え、水分が少なくても生きていける身体になってます。それで、ネコちゃんはあまり「ノドが渇いた」と思わないらしいです。
ネコちゃんも高齢になって
腎臓の働きが悪くなってくると、オシッコの濃縮ができず、どんどん薄い尿を排泄し脱水症状になってしいます。脱水だけでなく、猫下部尿路疾患や尿結石などネコちゃんは泌尿器系の病気が多いので、予防のためにもお水はしっかり飲んでほしいものです。

これこれ、コップに手を入れてはいけません。

ネコちゃんに必要なお水の量

健康なネコちゃんが1日に必要とする水の量は、

体重1kgあたり60~70mlと言われています。

4kgのネコちゃんなら、240ml~280mlぐらい、計量カップ一杯より多いぐらいですね。ただ、この量の水を飲んでくれればいいというわけではなく、ドライフードで10%、缶やパウチなどのウェットフードでは75%程度水分があるので、水の量としては少な目でも大丈夫です。ネコちゃんの体格や、季節や性格によっても水をたくさん飲んだり、あまり飲まなかったりするのでよく観察してあげてください。

お水のあげかた

お水用のボウルやお皿、循環式の給水器をつかっているオーナー様も多いと思います。
準備した飲み水用の水は飲まないのに、お風呂場の残り水や蛇口から直接飲むのが好きなネコちゃんも結構います。
お風呂の残り水は洗剤やシャンプーなどが入ってしまう可能性もあるので、おススメできませんが、お水の種類としては水道水が一番安全です。ペット用のミネラルウォーターやイオン水もありますが、開封後時間が経ってしまうと雑菌の繁殖などが気になります。冷たいお水が苦手なようであれば、湯冷ましをあげたり、暖かい場所に水飲み場を作ると良いそうです。
水をあまり飲んでくれないネコちゃんには、いつでも飲めるように水飲み場をあちこちに作ったり、水の器を変えたりすると飲んでくれることもあります。あと、ごはんの後にすぐ水を飲むネコちゃんも多いので、食事と同じタイミングでお水も替えてあげましょう。

次回は循環式給水器の注意点です。

お酒はダメですよ~